なめたらいかんぜよ!!!!

みなさまこんにちは、あっこです。

「なめたらいかんぜよ!!!!!」

そーなんです、「鬼龍院花子の生涯」、今見終わりました。

 

で、どう?って・・・・・・・・

もうね、いろいろすごかった♡(´,,•ω•,,`)

そんな感想かいーってとこですが、

だってすごいんだもーーん (ネタばれ超あります)。

 

まず、俳優・女優陣がすごかった!

鬼龍院政五郎(通称鬼政)役の仲代達矢さん。

もう最初っから顔が怖い!

眉にぐぐーーっとしわを寄せて、本当に般若の面みたいな顔で

親分さんってこんな恐ろしいんだ。。。とビビるに十分のど迫力顔です!

 

鬼政の正妻役は岩下志麻さん。

極道の妻の役はこの時が初めてだったそうですが、

そうとはとても思えない姐さんっぷりです。

この役での成功が、のちの極妻シリーズにつながったそうです。

 

そしてこの物語の主人公の松恵(夏目雅子さん)、

12歳で鬼政に養女として引き取られ(子供時代は仙道敦子さん)

いろいろ大変な人生を送るこの松恵の目線で物語は進みます。

そーなんです、実は ”鬼龍院花子” 自体はちょっとしか出てこないんです。

ほとんど松恵メイン”で話が進みます。

 

で、一番よかったのはやはりあのシーン、

松恵(夏目雅子さん)が啖呵をきるシーンです。

 

 それは、松恵の夫 田辺が、鬼政の実子の花子(ここでやっと出てくる花子、

でも、花子は鬼政に溺愛されわがまま)が

誘拐されたのを目撃したため殺されてしまい、

その葬儀が田辺の実家で行われた時のことです。

(花子は無理やり連れていかれた、というより

 家をこっそり抜け出しフラフラしていたところを

上手に誘われて。。。みたいな感じでした。

 

 ”お前(松恵)のせいで息子は殺された、”と田辺の父は思っており、

妻であるのに葬儀への参加も許されなかった松恵が

どうしてもお骨を分けてもらいたくて葬儀に出向きます。

 

当然、入れてももらえないので、松恵は半ば強引に祭壇の前までゆき、

お骨に手を伸ばしますが、

田辺父からさんざんひどい言葉をあびせられた挙句、

”お前のようなヤクザ者にお骨を分けるくらいなら、犬や猫にやったほうが

ましだ!”と 田辺の父から罵られ、”はよ いね!!(とっとと去れ!”)

と怒鳴られたあたりから そのシーンは始まります。

 

田辺父に”ヤクザ者”と罵られた松恵は、”申し訳ない”という表情から、

一転 きっ!と相手をにらみつけたかと思うと

田辺父をビンタ! ひるむ田辺父にもう一発ビンタ(!)をして

アウアウ言っている田辺父をしり目に

田辺のお骨を自分が用意した入れ物にいれます。

 

そしてすばやくお骨を分け終わったった松恵は射すような目で

田辺父をにらみつけます。

そこへ5人の屈強な男たちがわらわらと入ってきて松恵を取り囲みます

 

松恵:おまんら、何しゆうがぜよ?

 

松恵は男たちにおびえるどころか、自分のセカンドバッグで

目の前にたちはだかる男をぐいっと押し、一言

松恵:どきや・・・!

 

ここから男たちも(私も!)

松恵のあまりの迫力に圧倒され続けるのですが、

松恵はぐるりと男たちを見回しながら

 

松恵:あてぇは高知の侠客鬼龍院政五郎の・・・

   鬼政の娘じゃき・・・!

   なめたら・・・

   なめたらいかんぜよ!!!!

 

 まさしく息をのむほどのど迫力です!!!

 おとなしく美しく、女学校を出て小学校の教師をしていた、

あの松恵が。。。。なのです!

あのやさしい松恵が、

鋭い目つきとドスの聞いた野太い声で男たちを一喝する。。。!

かっこよすぎる====!!!

 

で、

私がこのシーンにこれだけ感動したのは

単に松恵がかっこよくて胸がスカっとしたからだけではありませんでした。

 

このシーンは、松恵が自分の人生を全肯定していると

思ったからです。

 

12歳で養女としてもらわれ、鬼政の小間使い的な存在でもあった松恵、

女同士の壮絶な争いや、時には鬼政に襲われそうになったこともあったり、

鬼龍院家にこなければこんな苦労はしなかったでしょうし、

 

けれども松恵は、あのシーンで

自分は鬼政の娘だ、と言い切っています。

男たちをビビらせるためだけではない、あの迫力は、

松恵が自信をもって 自分はこの人生でいいんだ!と

言い切っている、その力強さが

空気がびりびり言うほどの迫力になっているんだと思いました。

 

 このシーンの後、花子を取り戻すため、そして因縁の相手と対決するため、

2度と戻らない決意で身支度をする鬼政が松恵に

”お前には苦労かけた。。。”とわびるシーンがあります。

 

それを受けて松恵は、

”お父さんに会えて、この家にきて 本当によかったと思うちょります・・”

と言って二人で泣くのでした。

鬼政の父としての愛、そしてそれをきちんと受け取っている松恵。

号泣する二人を見て 私も思わずもらい泣き!!!(´;ω;`)ウゥゥ

 

さて、鬼政は、松恵はこの後どうなるのでしょうか?

登場するのはごくわずかだけど花子はどうなったのでしょうか?

 

興味を持たれた方、ぜひ、みてみてネ!

私はGYAO(無料)でみました。

イメージ的に18禁なシーンばかりな感じかもしれませんが、

そういうのもあるけど(´,,•ω•,,`)

とにかく見ごたえ満点の映画でした== ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

 

#鬼龍院花子の生涯 #夏目雅子 #なめたらいかんぜよ

#父の愛 #自分を肯定する